2019年07月17日

続々刊行される女性向け「悪役令嬢モノ」コミックスのリストを作ってみた

1.女性向け「悪役令嬢モノ」コミックスリスト
 昨年後半ごろから「悪役令嬢」とタイトルに入ったコミックスが目について気になり、購入しては読みはじめました。

 それから、書店で目にしては購入し読んでいたところ、2019年のはじめ頃までには10冊を超えました。同時に女性向けっぽい異世界転生モノもちょこちょこ手に取っていたら、あっというまにかなりな冊数に。

 それで今度は、ネット書店で検索するなどして気づいた範囲で入手し、1巻刊行の早い順にならべてみたところ、21タイトル37冊。番外の1タイトル含めると22タイトル41冊みつかりました。

 以下、画像とタイトルと基本情報をズラッとリストにして並べてみました。見落としもあるかと思いますが、ご参考まで。

※画像の上をクリックするとアマゾン画面に飛びます。あらすじなどさらに詳細な情報をみることができます。
  
1.『公爵令嬢の嗜み』1巻 2016/9/8発売 既刊5巻
   梅宮 スキ(マンガ)、澪亜(原作)、双葉 はづき(キャラクター原案)
   KADOKAWA/角川書店(カドカワコミックス・エース)
2.『悪の女王の軌跡』1巻 2017/9/1 既刊2巻
   梶山 ミカ、風見 くのえ、瀧順子
   アルファポリス (レジーナCOMICS) 2017/9/1 
    ※令嬢でなく女王。大人っぽい逆ハーレムな作品。
3.『乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった…』1巻 2018/3/24 既刊3巻
   ひだか なみ、山口 悟
   一迅社(ZERO-SUMコミックス)

   
4.『悪役令嬢は隣国の王太子に溺愛される』 1巻 2018/6/15 既刊3巻
   ほしな、ぷにちゃん、成瀬あけの
   KADOKAWA (B's-LOG COMICS)
5.『悪役令嬢は、庶民に嫁ぎたい!!』1巻 2018/8/3 既刊2巻
   なびこ、杏亭リコ、封宝
   KADOKAWA(フロース コミック)
6.『転生先が少女漫画の白豚令嬢だった』1巻 2018/9/15
   花野リサ、桜あげは、ひだか なみ
   KADOKAWA (B's-LOG COMICS)
    ※主人公が悪役令嬢ではなく白豚令嬢(取り巻きのモブでおデブちゃん系)。

   
7.『悪役令嬢なのでラスボスを飼ってみました 』1巻  2018/11/24 既刊2巻
   柚 アンコ、永瀬 さらさ、紫 真依
   KADOKAWA(角川コミックス・エース)
8.『自称悪役令嬢な婚約者の観察記録。』1巻 2018/12/1
   蓮見ナツメ、しき、八美☆わん(はちびすわん)
   アルファポリス (レジーナCOMICS)
9.『レディローズは平民になりたい』1巻 2018/12/5 既刊2巻
   木与瀬 ゆら、こおりあめ
   KADOKAWA(フロース コミック)

   
10.『転生悪女の黒歴史』1巻 2019/1/4 既刊2巻
   冬夏アキハル
   白泉社(花とゆめCOMICS)
    ※作者が一人。少女マンガの老舗レーベル発。一作だけ新書サイズ(少し小さい)。
11.『悪役令嬢後宮物語』1巻 2019/1/12
   晴十 ナツメグ、涼風、鈴ノ助
   フロンティアワークス(アリアンローズコミックス)
    ※異世界転生モノではない。
12.『シナリオ通りに退場したのに、いまさらなんの御用ですか?』1巻  2019/1/30
   うみたまこ、真弓りの、加々見絵里
   双葉社(モンスターコミックスf)

   
13.『捨てられた皇妃』1巻 2019/2/5 既刊2巻
   iNA 、Yuna
   KADOKAWA(フロース コミック)
    ※オールカラー単行本。コスチュームとかものすごくかわいい。
14.『勿論、慰謝料請求いたします!』1巻 2019/2/28
   無糖党、soy、m/g
   双葉社(モンスターコミックスf)
15.『アルバート家の令嬢は没落をご所望です』1巻 2019/3/1
   彩月 つかさ、さき、双葉 はづき
   KADOKAWA (B's-LOG COMICS)

   
16.『悪役令嬢の追放後! 教会改革ごはんで悠々シスター暮らし』1巻 2019/3/5
   吉村 旋、柚原 テイル
   KADOKAWA(フロース コミック)
17.『ドロップ!! ~香りの令嬢物語~』1巻  2018/3/5 既刊3巻
   夕木 有、紫水 ゆきこ、村上 ゆいち
   KADOKAWA(フロース コミック)
18.『カタブツ辺境伯は、待てをするのが難しい〜なんちゃって悪役令嬢の蜜月生活〜全1巻 2019/3/15
   蝶野 飛沫
   ハーパーコリンズ・ジャパン(乙女ドルチェ・コミックス)
    ※成人女性向け。異世界転生ものではない。

  
19.『今度は絶対に邪魔しませんっ!』1巻 2019/3/22
   はるかわ 陽、空谷 玲奈
   幻冬舎コミックス(バーズコミックス)
20.『悪役令嬢の取り巻きやめようと思います』1巻  2019/4/12
   不二原 理夏、星窓 ぽんきち、加藤絵理子
   フロンティアワークス(アリアンローズコミックス)
    ※主人公は悪役令嬢の取り巻き。
21.『訳あり悪役令嬢は、婚約破棄後の人生を自由に生きる』1巻 2019/4/25
   冨月一乃、卯月みつび、藤小豆
   アルファポリス (レジーナCOMICS) 2019/4/25

番外

『没落予定なので、鍛冶職人を目指す』1巻 2017/8/8 既刊4巻
   石田 彩、CK、かわく
   KADOKAWA(ドラゴンコミックスエイジ)
    ※悪役令嬢と結婚し没落する予定のモブ貴族への転生モノ。

2.「悪役令嬢モノ」とは
 「悪役令嬢モノ」は、投稿小説サイト「小説家になろう」、いわゆる「なろう系」発の女性向けで人気のジャンル。

 乙女ゲームや少女マンガの悪役令嬢に転生した主人公が、バッドエンド回避のため奮闘するという内容が一般的なようです。

 つまり、ゲームやマンガの好きな普通の女子が、わたなべまさこの「ガラスの城」のイサドラや「キャンディ・キャンディ」のイライザ、(少し小者ですが)「大草原の小さな家」のネリーに転生しちゃったとしたら、と仮定してください。

※2巻の表紙がイサドラ。 美しいけどメチャクチャ怖いよ…。

 「高い身分の令嬢で、王子の結婚相手にほぼ決定済み。だけど、わがままだったり腹黒かったりで王子に婚約破棄される」のを回避したり、降格後の生活にそなえたりする話が多いです。

 つまり心の清い主人公の当て馬として、最終的にひどい目にあうキャラクターに生まれ変わるんですね。

 詳しくはこちらの※「悪役令嬢もの」に関する注釈・補足を参考にしてください。
https://www49.atwiki.jp/aniwotawiki/?cmd=word&word=%E6%82%AA%E5%BD%B9%E4%BB%A4%E5%AC%A2%E3%82%82%E3%81%AE&type=&pageid=41545

 また「なろう系」からの「悪役令嬢モノ」の流れに関しては、次の分析も大変参考になりました。

 小説家になろう女性向けのブーム変遷を考察してみた。(青猫文具2015-02-17)
 https://www.bungunote.com/entry/20150217/1424108109

 小説家になろう「悪役令嬢モノ」のブーム変遷を考察してみた。(青猫文具旅2016-05-14)
 https://www.bungunote.com/entry/20160514/1463187600

 リストには、コミックスのレーベルとしては、女性向けかどうか少しグレーだったり、悪役令嬢ではなくその周囲のモブだったりに転生する作品も入れました。ただ、「没落予定なので、鍛冶職人を目指す」は、レーベルも少年向けで、主人公が悪役令嬢と結婚し没落する設定のモブキャラなので、関連作品ではあるけど、女性向け悪役令嬢モノのリストに入れると混乱するかなと思い番外にしました。
 
 作者のところに、マンガ家と原作者以外に、キャラクター原案の方の名が並ぶこと。キャラクター原案はたいてい小説時のイラストレーターであること。キャラ原案が並んでいないときは、原作のイラストレーターがマンガを描いている場合が多いこと。これらがデフォルトであるところが興味深かったです。
 避けているつもりはないのですが、「なろう系」どころかライトノベル原作のマンガを普段あまり読んで来なかったんだなということを自覚しました。

 また、原作とその挿絵(キャラ原案)の積み重ねがあった上での、コミカライズであることもあってか、作品のクオリティがとても安定していると感じました。

 どの作品もみなおもしろいですが、中では「悪役令嬢後宮物語」が、転生モノではないしちょっと変わっていておもしろいな、と思っていたところ、さもありなん。原作が2012年に連載開始した「なろう系」最初の悪役令嬢モノでした。

3.リストの「悪役令嬢モノ」のほぼすべてが続刊もの
 驚きなのは、上記のほぼすべてが続巻ものであることでした。

 先日、朝日新聞の記事に、次のようにありビックリしました。
出版科学研究所によると、タイトルに「異世界」「転生」を含む作品は2013年までは年間10点ほどだったが、14年(128点)に急増し18年は過去最高の567点

朝日新聞デジタル「夢見る「異世界転生」モテモテ設定 生きづらさの象徴?」
加藤勇介 2019年7月4日08時00分
https://www.asahi.com/articles/ASM6X66G3M6XUCVL01T.html 


 この記事自体は男性向けについての記事です。ただし、出された数値には女性向けのタイトルも数えられていると思われます。「悪役令嬢モノ」を手に取る流れで、他の異世界転生モノも手に取って読んだりしていますが、そちらも本当にたくさん続巻ものが刊行されているんですよね。

 つまり、私の目についた「悪役令嬢もの」のコミカライズ(マンガオリジナルのものもありますが)というのは、異世界転生モノブームの中、女性向転生モノの中でも人気のあるジャンルだからタイトルもそれなりに多い、ということなのでしょう。

 それにしても勢いがあるなと感心してしまいます。
posted by ヤマダトモコ at 17:20| Comment(0) | TrackBack(0) | メモ