2012年08月27日

『池田理代子の世界』ASAHI Original Mook


『ベルサイユのばら40周年+デビュー45周年記念 池田理代子の世界』

  
           朝日新聞出版/ASAHI Original Mook


『ベルサイユのばら40周年+デビュー45周年記念 池田理代子の世界』という本が出ます。
9月7日発売、税込1365円。

私、お手伝いさせて戴いてたので、詳細を教えてくださいってお願いしたところ、
やってきた内容のあまりの濃さにビックリです!

これ、すんごい本だと思います。

まず、バスティーユで銃弾に倒れたオスカルの最期の瞬間を、池田先生が描きおろした、
8ページカラー作品が掲載されるようです。

「直木賞作家が再読」 角田光代が読む『女帝エカテリーナ』
三浦しをんが読む『ベルサイユのばら』、中島京子が読む『ベルサイユのばら』!

「池田作品とわたし」里中満智子/赤石路代/二ノ宮知子/松田奈緒子/志村貴子!

親友対談 池田理代子×林 真理子(作家)/敬愛トーク よしながふみ的「ベルばら論」
対談『天の涯まで―ポーランド秘史』連載記念 池田理代子×吉上昭三(ポーランド文学者)!

よしながさんのは“「アンドレ大好き」よしながふみが語るリスペクト・インタビュー”
だそうです。私アンドレ派なので、これめちゃくちゃ楽しみです。

世界で読み継がれる『ベルばら』海外翻訳本 表紙ギャラリー!

藤本由香里さんの評論、「池田理代子と歴史マンガ」も掲載されています!

マンガの古典『ベルサイユのばら』少女・少年マンガの垣根を越えてパロディ化された理由!

このコーナーも、横井周子さんや川原和子さんがやってらっしゃることは知ってるけど、
まだ内容を全部知らないので楽しみ。

私的にさらにグッとくるのは、担当編集者インタビュー。
名作が生まれた現場から@『ベルサイユのばら』
A『オルフェウスの窓』B『女帝エカテリーナ』『栄光のナポレオン―エロイカ』。

で、私が主にやらせていただいたのは、池田理代子先生のロングインタビューと、
木原敏江先生との対談の司会です。あと、作品リストと解題のお手伝い。

例によって地味担当なわけですが、池田さんに関してはこの地味部分が
他のどの先生にも増して重要だと思います。

なぜなら池田先生の作品リストは、ネットや関連書籍など、目につくところにすぐは無いから。

メジャーなマンガ家さんにはそういう方がけっこういるんですが、
池田さんのはそれにしても本当に無い。作品解説的なものも少ない。

私はそれで池田さんの作家解説を書く仕事の時、長年しんどい目にあってきていたので、
最初にこの本のお話が来た時に、

「できれば代表作以外の池田先生の作品や、ご本人を掘り下げる部分の多い本が欲しいです。
作品リストを載せるだけで、その本の価値はグッとあがりますよ!
きっとどこかにリストを作っている人がいるにちがいないので載せてください!」

とお願いしました。

そうしたらしばらくして編集さんが「先生にお聞きしても、分かる限りで
周辺を調べても、池田先生の詳細な作品リストは無いみたいです」とおっしゃるので、
では〆切までにどれだけのことができるかわからないけど作ろうということに。

で、例のごとく図書の家の小西優里さんに中心になっていただいて作品リストを。
作品解題も、何人かの書き手の方のお仕事をお手伝いする形ですが、
なるべく丁寧なものになるよう、全体を整える役を、これも小西さんと一緒に
させていただきました。

集英社で本格デビューする前の講談社での雑誌デビュー作「バラ屋敷の少女」が
再録されてるのもすごいです。「こういう作品があるんですよ」と言ってはみたけど
再録されるとは(原画が残っているとは)思ってもみなかったです。

池田先生の貸本時代のものの解題、本当の意味でのデビュー作「由紀夫くん」
「続由紀夫くん」がメインですが、書かせていただきました。

このお仕事を通してしみじみ感じたのは、池田先生のデビュー当初からの
問題意識の高さと、最初から、幾度も繰り返し登場する音楽のモチーフの多さでした。

先生は、音楽の道に進もうとは思っていなかったとおっしゃるのですが、
後に音楽の道にすすまれるのもわかろうか、というほどたくさん、
そのデビューの時から、音楽が、その作品に登場します。

私は結局、編集協力という形で参加させていただくことになりました。

編集さんが熱い人で、話せば話すほど、どんどん内容が濃くなっていって、
すごいと思いました。

件の編集さんは、この濃いい本を作りながら、次の本も編集なさってたようです。


『ベルサイユのばら 大人の切り絵』(朝日新聞出版/税込1260円)

あのドトーの編集作業のあいまのどこにこんなお仕事をする時間があったのか?!
とこれにも驚きました。

以下、繰り返しの部分も多いですが、編集さんにいただいた内容の詳細です。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
『ベルサイユのばら』連載40周年&デビュー45周年の記念の年に、池田理代子の漫画の仕事を1冊にまとめた初のムックが誕生。
目玉@は、特別描き下ろし『ベルサイユのばら』!!バスティーユで銃弾に倒れたオスカル、その最期の瞬間を描いた感涙もののカラー8ページ。40年の時を経て、オスカルが今、よみがえる!! 
目玉Aは単行本未収録だった幻のデビュー作『バラ屋敷の少女』を収録。
そのほか、直木賞作家の特別寄稿、マンガ家陣によるコミックエッセーをはじめ、木原敏江、林真理子との対談、「アンドレ大好き」よしながふみが語るリスペクト・インタビューなど、盛りだくさんの内容。また、本邦初の「池田作品・全作品リスト」も充実。エンターテインメントとして楽しめ、かつ、資料的な価値もある、ファン必読の記念本です。

<主な内容>
★池田理代子カラーギャラリー/真紅のバラ、「ベルサイユのばら」が咲いた。

★池田理代子ロングインタビュー――劇画家人生を語る(秘蔵写真、満載!)

★池田作品・徹底解剖‣池田作品の見取り図/全作品リスト/主要キャラクター図鑑・海外編&日本編/グットくる名セリフ10/語り継ぎたい名シーン

★クローズアップ1970年代‣戦友対談池田理代子×木原敏江/少女マンガの黄金期!1970年代の名作 人気ランキング/池田作品 人気ランキング

★特別寄稿‣「直木賞作家が再読」角田光代が読む『女帝エカテリーナ』、三浦しをんが読む『ベルサイユのばら』、中島京子が読む『ベルサイユのばら』/「池田作品とわたし」里中満智子/赤石路代/二ノ宮知子/松田奈緒子/志村貴子

★池田作品を語る‣親友対談 池田理代子×林 真理子(作家)/敬愛トーク よしながふみ的「ベルばら論」/担当編集者インタビュー 名作が生まれた現場から@『ベルサイユのばら』A『オルフェウスの窓』B『女帝エカテリーナ』『栄光のナポレオン―エロイカ』/対談『天の涯まで―ポーランド秘史』連載記念 池田理代子×吉上昭三(ポーランド文学者) 

★祝・『ベルばら』40周年‣特別描き下ろしカラー8ページ!!『オスカル、星の瞬間』 作画・池田理代子/マンガの古典『ベルサイユのばら』少女・少年マンガの垣根を越えてパロディ化された理由/世界で読み継がれる『ベルばら』海外翻訳本 表紙ギャラリー  

★祝・デビュー45周年‣単行本未収録 幻の雑誌デビュー作、収録!!『バラ屋敷の少女』/評論 池田理代子と歴史マンガ 藤本由香里/総括 池田理代子・主要作品解題

★エッセ−2本立て@伝説のコミックエッセー『理代子のひとりごと』ダイジェスト/朝日新聞連載『出会いの風景』  
posted by ヤマダトモコ at 22:56| Comment(4) | TrackBack(0) | メモ
この記事へのコメント
トモちゃん、お久しぶりです。
川崎の写真部門の林です。お元気ですか?

前に教えてもらったメルアドが違ってたみたいで、メール帰ってきちゃってね。
時々、一緒にお茶でも飲んで話したいなーと思ってるんだけども、
気が向いたらメールください。
神保町でタイ料理とかどうです?
Posted by 林 司 at 2012年09月20日 10:47
林さん

メアドまちがって教えてましたか、すみません!
今10月5日はじまりの展示の準備でバタバタしてますが、
10月最初の週を過ぎると少し余裕ができると思うので。
タイ料理いいですね〜。

ヤマダトモコ
2012/9/20
Posted by ヤマダトモコ at 2012年09月20日 11:22
拝見しました。
リアルタイムで読んできた私としては、ベルばら以外の池田作品があまり注意を払われていないのが不満でしたので、この本はとてもありがたいと思っています。
社会派のごめんなさいや雨あがり、革命の時代を国境を越えて立体的に描くことになった天の涯までやエカチェリーナ、ナポレオン、レディコミ開拓期の蒼い柘榴…の解題をはじめ、編集者インタビュー、木原さんとの対談、吉上昭三さんとの対談再録も貴重でした。

私、女性としても治世者としても全うしたエカチェリーナが特に好きで、エカチェリーナの直筆イラスト色紙を持ってます。
アンケートでエカチェリーナが三位になっていたのは嬉しく思いました♪

本書収録の「オスカル、星の瞬間」予告のある「リヒテンシュタイン物語」など、最近池田さんの絵による新作が再び読めるようになっているのも嬉しいことです。

Posted by メダカとトクサ at 2012年10月19日 06:26
メダカとトクサさま

私も、ベルばら以降の作品だとエカテリーナと天の涯までが好きなんですよね。といっても、年齢的にあまりリアルタイムの読者ではなかったので、実際池田先生の作品と歩みをともにしていらっしゃった方にそう言っていただけることが、とりわけありがたいです。

嬉しいコメントをありがとうございます。
Posted by ヤマダトモコ at 2012年10月19日 15:13
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